旅路南イタリア旅行(2010/2/3~2/12)

  成田- チューリッヒ - ローマ(泊) - アマルフィ - ナポリ(船中泊) - パレルモ - モンレアーレ - アグリジェント(泊) -
    カルタジローネ - タオルミーナ(泊) - アルベロベッロ(泊) - マテーラ-ナポリ(泊) - カプリ島 - ナポリ - ポンペイ - ローマ(泊)    - 終日ローマ(泊) - チューリッヒ - 成田
  2日目・・・ローマ - アマルフィ -エメラルドの洞窟 - ナポリ(船中泊)
アマルフィは中世は海軍共和国として発展し現在はリゾート地として有名、切り立った海岸沿いに白い家々が点在し 海の青とあいまってとても美しい。最近織田裕二と天海祐希出演の映画「女神の報酬」で アマルフィの美しさが紹介されて人気だ。エメラルの洞窟に入場、内部は舟で観光、青の洞窟と違ってグリーンが鮮やかだった。その後アマルフィの町を散策した。
夕方 船で6時間半かけてシチリア島のパルレモに向かう。
 
アマルフィ(車窓より) エメラルドの洞窟 ティレニア
海を望み絶壁の間を細い道が走る
 3日目・・・パルレモ - モンレアーレ - アグリジェント(泊) 
早朝 パルレモに到着、早速市内観光に向かった。シチリアというとマフィアのイメージが強いが まったく違い活気あふれる町だった。パレルモは地中海の交易の要衝として早くから開け ローマ・アラブ・ノルマン・スペインなどの多くの国々に支配された歴史持ち独特の雰囲気を持っている。ヨーロッパ屈指のオペラハウス、マッシモ劇場はゴッドファーザーⅢのメりーが撃たれる階段のシーンが撮影された。クワトロカンティは十字路と言う意味だが17世紀スペイン総督の新都市計画の伴い作られた。バロック調の4棟の建物の角を丸く切り取り それぞれに3段の装飾を施した。1段目は季節を、2段目は歴代スペイン総督の像、3段目には街の守護神を飾ってある。
モンレアーレ大聖堂はパレルモ近郊にあり金モザイクを多用したビザンチン様式の教会としては最高傑作といわれている。アグリジェントはギリシャの植民地として栄えBC5~6世紀に20余りの神殿が立ち並ぶ「神殿の谷」は圧巻。中でもコンコルディア神殿ほぼ完璧な姿を今に残している。ちょうど2月見頃のアーモンドの花が咲いていて 桜の花によくにている。アーモンド祭も開かれるそうだ。
ゴッドファーザーⅢのラストシーンが撮影されたマッシモ劇場 クワトロカンティ モンレアーレ大聖堂  モンレアーレ大聖堂内部 アグリジェント神殿の谷の
コンコルディア神殿 
アーモンドの花
 4日目・・・アグリジェント - カルタジローネ - タオルミーナ
カルタジローネは陶器の生産が盛んな町で いろいろなところに使われている。サンタ・マリア・デル・モンテ大階段に向かうサン・フランチェスコ橋の欄干にも使われている。サンタ・マリア・デル・モンテ教会への大階段は高さ50メートルで142段あるが その1段1段に違った絵柄のマヨルカ焼きタイルが施されている。
タオルミーナはリゾート地として有名で 背後にエトナ山、正面にはイオニア海の青く澄んだ海が広がる。ギリシャ劇場はBC3世紀に造られたシチリアでは2番目の円形劇場。客席からは舞台の向こう側に地中海とエトナ山が見える。
 サンタ・マリア・デル・モンテ大階段 大階段上から
カルタジローネの町を望む
ギリシャ劇場からエトナ山を望む ギリシャ劇場  タオルミーナの街
5日目・・・フェリーで南イタリアへ - アルベロベッロ
  移動日のため 特に観光はなかった。
メッシーナ海峡を渡る シチリア島よ さらば
 6日目・・・アルベロベッロ - マテーラ - ナポリ
アルベロベッロは円錐形の屋根の家「トゥルッリ Trulli」があることで名高い町。白い壁にとんがり帽子の屋根はまるでお とぎの国のようだ。白い円柱の壁は強い日差しを防ぎ 石灰岩をつんで造った三角の屋根は雨水を有効にためるのに適していて家の地下に貯水槽がある。日本人の奥さんと開いているお店に入れてもらい 屋上から間近にトゥルッリを見ることができた。
マテーラは岩山をくりぬいた洞窟住居群「サッシ」が残っている。荒々しい岩山に重なり合って住居群が存在する。階段の続く細い道が網の目のように住居の間を縫う。住居の中は 狭い空間をうまく利用して肩を寄せ合って暮らしていた様子が偲ばれた。
アルベロベッロ 屋上から見た
とんがり屋根
マテーラの教会 洞窟住居群 洞窟住居内部
 7日目・・・ナポリ - カプリ島 - ナポリ ー ポンペイ - ローマ
カプリ島はナポリから30km南の人口12000人の小さな島だ。古代ローマ皇帝たちの別荘地で「青の洞窟」が有名だ。マリーナ ・グランディから船で渡り 小船に乗り換えて洞窟に入る。入り口はとても小さく波が少しでも荒いと欠航になる。とくに冬は入場できる割合は20%以下だ。私たちもマリーナまで行ったが小船は船底を見せて並べられていて 残念だった。ツアー仲間の中にも何回か来たが未だに入ったことがない運の悪い人もいた。中は意外に広いらしく光の屈折で神秘的な青色に変化し感動的だということだ。代わりにカプリ島を一周する観光をすることになり 洞窟の上から青の洞門を眺めて帰った。その後 またナポリに船で戻りポンペイに向かう。紀元前8世紀に建設された商業都市 ポンペイはその後ローマの支配下に入り発展していたが79年8月24日 ベスビオス火山が突然噴火し一瞬のうちに灰に埋もれたが 18世紀半ば 発掘された。灰の中に穴がたくさん開いており 石膏を流し込むと一瞬のうちに埋もれた生々しい人々の姿が現れた。鎖に繋がれた奴隷や抱き合う親子の姿などから 逃げることもできないあっという間の出来事だったことがわかる。土の中から発掘された都市は現在とさほど変わらない機能を持っている。浴場、居酒屋、市場、飲食店、市場などや道路は歩道と車道に別れ 横断歩道もある。上下水道も整備され、衛生的に考えたれた都市機能を持っている。
 青の洞窟を上から カプリ島 ポンペイの遺跡  ポンペイの壁画(ポンペイレッド)
店の看板 ポンペイの遺跡 ピッツァの釜
 8日目・・・ローマ(フォロロマーノ - 真実の口 - カンピドリオ広場 - サンタジェロ城 - バチカン - サンピエトロ広場 - パンテオン)
ローマ市内を自由行動した。はじめに フォロロマーノ。フォロとは現代の言葉でフォーラムの語源で古代ローマでは集会・裁判・商業活動や政治討論の場として設けられた公共の広場である。民主政治の中心から時代の流れの中でだんだん役割が変化し ローマの偉大さと栄光を示すシンボルに変わっていった。とてもひろくちゃんと見るなら1日はたっぷりかかる。
次に真実の口のあるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会に行く。うそつきがこの口に手を入れると食べられてしまうと言われ、私も正直者であることを証明して?きた。この神の顔の丸い石板は古代の井戸か大下水溝の蓋ではないかといわれている。通りすがりのバールで昼食を済ませたあと市庁舎を目指した。
市庁舎あるのカンピドリーオ広場 常にローマの中心であり ミケランジェロのデザインした美しい広場だが実際に完成したのはミケランジェロ没後 400年の年月を要した。1日乗車券4?で(電車・バス共通)を購入していたので 電車やバスを使って1日ローマ市内を観光することができて経済的だ。
次にバスでサンタジェロ城に向かう。テヴェレ川のほとりに堂々と建っていた。2世紀のはじめハドリアヌス皇帝が自分とその後の皇帝の霊廟としてつくらせた。
サンタジェロ城のすぐそばに バチカン市国があるので ちょっと歩いてサン・ピエトロ広場までいった。サンピエトロ寺院の前に広がるこの広場は ベルニーニの設計で広場の中央のサンピエトロ殉教の地には大きなオベリスクが建っている。
その後又バスで移動し パンテオンに行く。現存するローマ建築の最も完璧な遺構であり世界最大の石造り建築である。その大きさや広さ・技術など 1900年を経てもなお変わらないその姿に感動する。ロトンダ広場から正面を見るとコリント式の16本の柱が三角破風を支えている。クーポラの頂上には大きな天窓があり 内部の唯一の光源となっている。ラファエロやエマヌエーレⅡ世・ウンベルトⅠ世の墓がある。
フォロロマーノ競技場 フォロロマーノ フォロロマーノ カーピドリオ広場への階段 真実の口
サンタマリアコスメディン教会内部 サンタジェロ橋 サンタジェロ城 パンテノン パンテノン内部

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