スペイン旅行(2009/1/19〜1/26)
主人が長期のお休みが取れるという理由から 忙しいこの時期に旅行することになった。スペインは治安があまり良くないと聞いていて 添乗員さんも大都市では パスポートもホテルのセキュリティボックスに入れたほうが良いと言われたがこういった注意ははじめてだった。 1日目 サンパウ病院、ここは今でも病院として使われていて 生きた世界遺産だ。14万5000uの敷地に48病棟が地下でつながっていて中庭はムデハル風の建物が美しい。その後 聖家族教会−サグラダ・ファミリアに行った。今だに工事中で 最近作られたところは外壁の色が薄い。建物も工事中だが 内部も同様でまだがらんどうだ。建設には世界中の芸術家が参加していて 日本人もいるとのことだ。次にグエル公園。小高い丘の上にあり イギリス風の庭園住宅として売り出す予定が 2戸しか売れず そのうち1戸にはガウディ自身が住んでいた。広場や散歩道はおとぎの国に来たようで キリスト教色が強く あらゆるところに神を賛美する言葉や造形がある。その後 ピカソ美術館へ行った。画家の息子に生まれたピカソの幼少の頃の作品が多く よく知られている「ゲルニカ」の画風に至るまでの絵の変遷がうかがえる。 2日目 ドンキホーテで有名なラ マンチャで白い風車群だ。当日は良く晴れていて、青い空に白い風車が映えてとても美しかった。疲れきったドンキホーテが風車を敵兵と見間違ったというが にわかには?昼食は当時のレシピに基づいマンチェコ料理を堪能、一路グラナダへ向かう。夜 オプションでフラメンコショーを見に行った。触れるほどの近さで見たフラメンコは迫力があった。送迎もついて 一人25€、ワンドリンクつき。 サービスで 夜のグラナダ市外を散歩させてくれたが ライトアップされたアルハンブラ宮殿は幻想的だった。 3日目 ホテルがアルハンブラ宮殿すぐそばなので 朝 歩いて観光に向かった。スペイン最後のイスラム王朝ナスル国の首都、1492年にキリスト教を掲げたフェルナンドとイザベルによって無血開城した。アラビア語でアルハンブラ(赤い城)といわれ 城壁に使われた石が赤鉄を含んでいたため赤く見えたことに由来している。外観とは違い内部は イスラム特有のモザイク模様の装飾が施され 漆喰に木の型押しで作られたその連続模様は本当にすばらしい。また中庭も噴水を多用していて見ごたえがある。また木々や庭は 大事に手入れされていた。その後ミハスに向かう。ミハス山麗にある白い村、その美しい町並みから 最近は外国人の別荘が増えているそうだ。壁の白い色は 太陽光の反射を利用して暑さを防ぐためで 部屋内は涼しく保てるそうだ。1時間もあれば町をひと回りできるほどの小さな町だが スペインらしく小さな闘牛場もあり 年間を通して行われ 町民の楽しみの一つになっている。名物のロバタクシーに乗るのもよい。 4日目 世界遺産「カテドラル」これは ひとつの教会でイスラム教のモスクを基礎とし ゴシックとルネッサンス混合様式の建物。コロンブスのお墓もある。ヒラルダの塔は1日に何十回も鐘をつかなければいけないため ろばで塔の上まで上れるよう 螺旋状の坂道になっている。またオレンジの中庭があり じっさいにオレンジもたくさん生っていた。町中いたるところにもオレンジが生っていたが 誰も食べないそうだ。実は役所がすべて採って処分するらしい。食べてみたが 夏みかんのちょっとっすっぱい位の味で 食べて食べられなくはない。昼食後 昔ユダヤ人たちを隔離していた地区を通った。人一人しか通れないくらいの狭い道、小さな広場、建物と建物がくっつきそうな地域に閉じ込められて生活していたユダヤの民の苦労が偲ばれた。メスキータはコルトバの地のイスラム王朝によって建てられた世界最大級のモスク、オレンジの中庭のシュロの門から中に入ると馬蹄型アーチ850本の幻想的な世界が広がる。9世紀にキリスト教徒に奪還された後、建て増しされキリスト教カテドラルとして利用された。異宗教、多様式の混在した不思議な空間となった。その後 日本の新幹線と同様の 超特急列車(AVE)でマドリッドへ。 5日目 午前中にプラド美術館、国立ソフィア王妃芸術センターなど見学し、昼食はシーフードパエリア、お店も素敵だったが パエリアもすごくおいしかった。昼食後 世界遺産「トレド市内観光」に行った。丘の上に立つトレドは 城として自然の地の利に富み タホ川が周りを流れ 城壁に囲まれた町だ。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教が混在するこの地は古い歴史があり 美しい建物が迷路のような町並みを形成している。カテドラル、サント・トメ教会を見学しながら 市内を歩いた。敵に攻められたときに有利なように 町中が迷路だ。夜は フラメンコを見ながらのディナーだった。添乗員さんも驚くほど 大いに盛り上がり 踊り手もいつも以上に熱の入った踊りを見せてくれた。最後の夜にふさわしい楽しいひと時だった。
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